iamobasanのブログ

おばさん介護福祉士の奮闘日記



夜中の葛藤

昨夜の夜勤での出来事
いつもは、消灯の9時にはベッドで
横になっているおばあちゃん
10時には、すでに眠ってます。
ところが夕べは、11時にナースコール
がおばあちゃんの部屋から鳴ってきます
あれ?灯は消したしたのになあ、と思い
ながらおばあちゃんの部屋にいくと、「胸が
気持ち悪い」と苦しそうにされてます。
「どうしたの?、胸が痛いの?」と聞いてみたら
「痛くはないの、気持ち悪いの」としっかり答えて
くれます。もしかして、心筋梗塞?と頭を過ぎります
「背中は、痛くない?左肩は、痛くない?」等を
聴いて心筋梗塞症状と照らし合わせます。
どこも痛くないと言われたものの、重篤な病気だったら
と思いナースに連絡しましたが、2人いるナースの
どちらも携帯には、出てくれません。
緊急搬送?・・・・
いや、落ち着け
緊急搬送マニュアルには、異変があれば救急車を呼ぶ
と書いてあるが、胸の不快、吐き気で呼んでいいのか?
おばあちゃんは、救急車を呼ぶほどではないと言うし
ナースから折り返しの電話もない。
そうこうしてると、おばあちゃんが「トイレに行きたい」
と言うのでトイレに座らせた。
便が大量にでた。吐き気も少しましになったようでした。
少し楽になったおばあちゃんは、午前2時にはベッドで
すやすや眠り始めました。
寝ていても、心配なのでバイタルチェックはまめにしました。
午前5時やっとナースから電話が
おばあちゃんがナースコールしてきてからの事を、説明し
こう言う場合はどうしたら良いのかを、聞きたかったと
話しました。
大事には至らなかったけど、微妙な症状の時は、救急車
を呼んで良いのか?一晩中悩みました。
明らかに、呼吸が停止しているとか、出血がひどいとか
転倒して骨折しているとか、胸が、頭が痛いと言われれば
救急車を呼べますが、胸が気持ち悪いと言われたら、迷って
しまいます。
勉強不足です。



最後まで読んでいただきありがとうございます

それでも

仲良しおばあちゃんズ
何をするのも一緒なんですが
最近おばあちゃん達の間に薄っすらと
亀裂のようなものが
いつも、デイサービスから帰ってくると
リーダー格のおばあちゃんの部屋へ挨拶
に行ったり、脳トレを一緒にしたり、折り紙
を一緒に折ったりといつも一緒なんですが
ある日、デイサービスで折り紙をスタッフに
教えてもらって折っていたのですが、難易度
が高い折り紙だったそうで、なかなかうまく
できなかったみたいです。
一生懸命に折っている横で、リーダー格の
おばあちゃんが、「あんたには、無理無理」
と言ったそうです。
確かに、リーダー格のおばあちゃんは何でも
こなせる97歳のスーパーおばあちゃんなんです。
無理と言われたおばあちゃんは、折り紙だけは
得意だったのに、無理の一言でメンタルはボロボロ
になっていました。
落ち込んでしまったおばあちゃんは、息子さんに
「もう、帰りたい」と電話をしたようです。
息子さんが、面会にきたのですが家には帰れないと
おばあちゃんは、自分の部屋に戻ってきました。
その夜は、心配で何度も訪室しました。
朝食は、出てこれるかな?と思っていたのですが
いつものように、シルバーカーを押して出てきました。
リーダー格のおばあちゃんは、普段と変わらず話し
をしてます。
おばあちゃんは悪気がないのですから、いつものように
話しかけます。
落ち込んでいたおばあちゃんも、普段と変わらなく接して
いました。
時々、こう言った事があるのですが、リーダー格のおばあちゃん
はそれをよく分かっているようで、キツイ事を言っても
それ以上のやさしさで、見守っているような気がします。
メンタルの弱いおばあちゃんは、ここに居る以上
リーダー格のおばあちゃんとは仲良くしないと、と
思っているようです。
私達は、冷や冷やさせられていますが、おばあちゃん達の
友情は、私達が思っている以上に堅かったみたいです。



最後まで読んでいただきありがとうございました。

おばあちゃん達の妄想選手権

休み明けの夜勤での事です
一人のおばあちゃんが大きな荷物
を4つ、自分がご飯を食べるテーブル
の横に置いてます。
何、これ?と日勤スタッフに聴くと
「夕べ大変だったみたいですよ」と夕べ
の事を申し送りしてくれます。
これと言った予兆もなく、夜間に急に荷造り
を始めたそうです。
おばあちゃんは「夕べ私が寝ていると、ケアマネ
と、娘がやって来てタンスの服を出して、ばらばら
にして帰ったのよと」と一日中言っていたそうです。
夕べの夜勤スタッフは、朝方までその話を聞かされ
たそうです。怒ったり、泣いたりと一晩中寝なかった
と申し送りされました。
おばあちゃんは、耳が大変遠いのでこちらが何度説明
しても分かってくれません。
と同時にもう一人のおばあちゃんが居室から出てきて
「煙が出ている、火事だ」と大騒ぎしたと
大変な夜勤だったみたいです。
「今夜は、大丈夫よく寝るわよ」とナースが言います
夕食前から煙が出てると言っていたおばあちゃんの妄想
が始まります。「今日デイサービスでおやつ私だけ貰って
ないのよ」と言ってます。
「お餅なんだけど、おいしそうに焼いてお醬油付けて
みんなに配っていたのに」と言ってます。
そこへ大きな荷物を持ってやってきたおばあちゃん
夕べと同じ話しが始まります。
不思議な会話が始まったのです。
お互い耳が遠いおばあちゃん達のは、それぞれの妄想を、
話してます。
会話は成り立っているようです。
今夜は寝てねと祈り、夕食後居室へ案内しベッドへ
すんなり寝てくれたおばあちゃんに、感謝しつつ記録を
書いていると、トイレからコールがなってきます。
大きい荷物のおばあちゃんが、トイレからコールをしてきました。
トイレに座ってもらうと、「夕べね・・・・」とまたあの妄想
が始まります。15分たっても立とうとしてくれない
おばあちゃん、何とかなだめてベッドへ
30分ほどで、またトイレからコールが鳴っています。
トイレに座ってもらうと、「夕べね・・・・」とまた妄想
が始まるのです。
夕べの事を考えると、眠れないと言います。
だんだん妄想がリアルになってきます。
夕べ寝てないこともあって、1時には疲れて寝てしまいました。
次の日も、デイサービスの主任さんに同じ話しを何度もして
いたそうです。
もう一人のおばあちゃんは、お餅の事はすっかり忘れていました。
ちなみにお年寄りにお餅を出すことはありません。



最後まで読んでいただきありがとうございました。