iamobasanのブログ

おばさん介護福祉士の奮闘日記



おばあちゃん達の妄想選手権

休み明けの夜勤での事です
一人のおばあちゃんが大きな荷物
を4つ、自分がご飯を食べるテーブル
の横に置いてます。
何、これ?と日勤スタッフに聴くと
「夕べ大変だったみたいですよ」と夕べ
の事を申し送りしてくれます。
これと言った予兆もなく、夜間に急に荷造り
を始めたそうです。
おばあちゃんは「夕べ私が寝ていると、ケアマネ
と、娘がやって来てタンスの服を出して、ばらばら
にして帰ったのよと」と一日中言っていたそうです。
夕べの夜勤スタッフは、朝方までその話を聞かされ
たそうです。怒ったり、泣いたりと一晩中寝なかった
と申し送りされました。
おばあちゃんは、耳が大変遠いのでこちらが何度説明
しても分かってくれません。
と同時にもう一人のおばあちゃんが居室から出てきて
「煙が出ている、火事だ」と大騒ぎしたと
大変な夜勤だったみたいです。
「今夜は、大丈夫よく寝るわよ」とナースが言います
夕食前から煙が出てると言っていたおばあちゃんの妄想
が始まります。「今日デイサービスでおやつ私だけ貰って
ないのよ」と言ってます。
「お餅なんだけど、おいしそうに焼いてお醬油付けて
みんなに配っていたのに」と言ってます。
そこへ大きな荷物を持ってやってきたおばあちゃん
夕べと同じ話しが始まります。
不思議な会話が始まったのです。
お互い耳が遠いおばあちゃん達のは、それぞれの妄想を、
話してます。
会話は成り立っているようです。
今夜は寝てねと祈り、夕食後居室へ案内しベッドへ
すんなり寝てくれたおばあちゃんに、感謝しつつ記録を
書いていると、トイレからコールがなってきます。
大きい荷物のおばあちゃんが、トイレからコールをしてきました。
トイレに座ってもらうと、「夕べね・・・・」とまたあの妄想
が始まります。15分たっても立とうとしてくれない
おばあちゃん、何とかなだめてベッドへ
30分ほどで、またトイレからコールが鳴っています。
トイレに座ってもらうと、「夕べね・・・・」とまた妄想
が始まるのです。
夕べの事を考えると、眠れないと言います。
だんだん妄想がリアルになってきます。
夕べ寝てないこともあって、1時には疲れて寝てしまいました。
次の日も、デイサービスの主任さんに同じ話しを何度もして
いたそうです。
もう一人のおばあちゃんは、お餅の事はすっかり忘れていました。
ちなみにお年寄りにお餅を出すことはありません。



最後まで読んでいただきありがとうございました。