iamobasanのブログ

おばさん介護福祉士の奮闘日記



ありがとう、おばあちゃん

昨夜の夜勤での出来事です
いつも、何やかんやとなかなか寝て
くれないおばあちゃん達
案の定ベッドで一旦は横になったのに
5分も経たない間に「お姉ちゃん」と
呼んでます。
居室へ行くと、昼間の出来事を妄想まじり
で話してきます。
ああ始まった、またこの話しを聴かなければ
ならないのかと、うんざりしてました。
すると、他の居室からナースコールが鳴って
きたので、なんとかおばあちゃんをベッドに
寝かせ、ナースコールの鳴ってる居室へ
エアコンをつけてほしいと、言われ暖房をつけ
ると、まだ寒いと言います。
よく見ると、窓が開いてます。
これでは、暖房も効かないので「今日は外寒いから
窓少し、閉めようよ」と声かけしました。
いつもなら、窓を閉めると凄い剣幕で怒ってきます。
窓を、5㎝程開けて暖房の温度を2度あげました。
すると、また「お姉ちゃん」とさきほどのおばあちゃん
が、車いすでホールに出てきました。
そして、さっきの話しをまた話し出したのです。
「まあ、今はなんにもないし話しきこうか」と
終わらないおばあちゃんの話しを聴いてました。
上着も着ないで寒かったのでしょう、「寒くない?」と
聞くと、「寒いなあ」と言ったので、「今夜寒いから、お布団
着て寝ようよ」と言ったら素直に応じてくれました。
一旦は、寝たのですが「眠れない」と起きてきます。
また、「寒いから」と居室へ送ります。
何度か繰り返した後、やっと眠ったようでした。
窓を開けていたおばあちゃんも、眠ったようなので
そっと窓を閉めました。
夜中また、車いすを動かす音が聞こえてきます。
心の中で「ごめんね」と寝たふりをしました。
すると、おばあちゃんは寝たふりをしている私に毛布を
掛けてくれたのです。
「寒いから」と何度も部屋に追い返していた私に「寒いよ」
と毛布を掛けてくれたのです。
「この毛布がないと、眠れないじゃないの」と毛布を返すと
「じゃあベッドで一緒に寝ようよ、寒いから」と言ってくれました。
「上着あるから、大丈夫よ」と言うと「そうか」とまた、眠り
ました。
そうこうしていると、またナースコールが鳴ります。
あっ窓を開けてたおばあちゃん、窓を閉めた事を起るのか?
と恐る恐る居室へ行くと、自分の上着を指さして「これ着て」
と言います。
窓を閉めた事を怒るのかと思えば、上着を貸してくれると
言うのです。
「ありがとう、大丈夫よ自分の上着あるから」と言うと
また眠りました。
このおばあちゃん達は、いつも夜勤の時に無茶ぶりをして
きては、夜勤者を困らせるおばあちゃん達です。
でも昨夜のおばあちゃん達は、優しいおばあちゃん達でした。
毛布は、そっと布団の上から足元に掛けておきました。
朝、おばあちゃんは、誰かこたつを入れてくれたと喜んで
ました。
窓を開けていたおばあちゃんは、寒かったので窓を閉めて
くれて良かったと喜んでくれました。
いつも、おばあちゃん達の無茶ぶりが悩みでしたが
昨夜のおばあちゃん達は、とてもかわいく思いました。
おばあちゃん、ありがとう



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