普段は、居室で生活をしているおばあちゃん達
それぞれ、デイサービスに行ったり、編み物をしたり
折り紙を折っていたりと、色々な過ごし方があります。
ごはんの時間になれば、ホールに出てきてごはんを食べます。
３つのテーブルに分かれて座るのですが、一つのテーブル
は、婦人会会長のような、おばあちゃんが仕切っています。
一人が、わがままを言いだすと、スタッフより先におばあちゃん
が登場して、説教したり、なだめてます。
スタッフの言いにくい事も、はっきり言ってるので、ちょっと
心配になってきます。でも、そのテーブルで一緒にごはんを
食べる事を、誇りと勘違いしているおばあちゃん、必死に嫌われ
ないようにと、説教を受け入れてます。
と言うのも、過去におばあちゃんに逆らって、席替えを余儀なくされた
おばあちゃんがいるからです。一度席替えをしてしまうと、中々元に
戻れなくなってしまいます。私達も、そうはならないようにするのですが
グループの結束が強く、一度グループから出ると、仮に戻れたとしても
孤立してしまうので、うまくいきません。
それをよく知っているおばあちゃん達、なんとか離されないように必死で
ついていきます。リーダー格のおばあちゃんが、デイサービスを休むと
同じように休んだり、途中で帰ってきます。体調が悪く、ごはんをあまり
食べないと、他のおばあちゃん達も、それとなくごはんを残すと言う変な
現象がおきてしまいます。
学生時代の仲良しグループみたいな感じです。
家族から離れてホームに入居してるのですから、一人ぼっちは嫌でしょ
気の合う仲間がいるから、楽しく毎日を過ごせる事は、とてもいい事
でも、無理はしないで自分らしくいてほしいのも、私達の気持ちです。